世界遺産登録のときの、ポイント。
それは豊かな自然だった。
鉱山関連の遺跡で、環境にやさしい開発は珍しい。
「緑の鉱山」それが、石見銀山。
人間となかよくしてきた草花は、
「どうぞいらっしゃい」と、いつも優しい。
それは豊かな自然だった。
鉱山関連の遺跡で、環境にやさしい開発は珍しい。
「緑の鉱山」それが、石見銀山。
人間となかよくしてきた草花は、
「どうぞいらっしゃい」と、いつも優しい。
高台で、ガイドさんは言った。
「あれは商人の家…の、隣が武士」
古民家はその趣で、かつての職業がわかる。
「士農工商の時代。ふつうは隣に無い」
身分を気にしてなかったのかねえ…
そして、ぽつり。
「この町は昔から、のんきなのかなあ」
「あれは商人の家…の、隣が武士」
古民家はその趣で、かつての職業がわかる。
「士農工商の時代。ふつうは隣に無い」
身分を気にしてなかったのかねえ…
そして、ぽつり。
「この町は昔から、のんきなのかなあ」
ゴロゴロと轟く、冬の雷。
おびえて吠える犬。でも、こどもは笑顔だ。
「雪起こしの雷だよ」
あしたは初雪かもねえと、得意気に。
まるで、俳句の1シーンのよう。
大森だけの季語が、
四季おりおりにありそうだ。
おびえて吠える犬。でも、こどもは笑顔だ。
「雪起こしの雷だよ」
あしたは初雪かもねえと、得意気に。
まるで、俳句の1シーンのよう。
大森だけの季語が、
四季おりおりにありそうだ。
世界遺産に登録されたとき、
あまりにも多くの人が訪れた。
ながく続く観光バス。
変化の気配のなかで、
変えたくないものに気がついた。
暮らしがあるから、大森なのだ。
大森らしさを、
守らなくてはいけない。
住民憲章は、町民の決意だった。
あまりにも多くの人が訪れた。
ながく続く観光バス。
変化の気配のなかで、
変えたくないものに気がついた。
暮らしがあるから、大森なのだ。
大森らしさを、
守らなくてはいけない。
住民憲章は、町民の決意だった。


知りたかったあたらしさが、
町を歩き、呼吸すると、沁みてくる。
ながいながい月日のなか、
銀の歴史、ひとの願いが巡り、
息づいた。
大森町だけのもの。
ご足労はおかけしますが、
ぜひ訪れてみてください。
「かげ」が瞼の裏にのこるはずです。
この眩しすぎる現代社会で、
その「かげ」はきっと、やさしい。