世界遺産に登録されたとき、
あまりにも多くの人が訪れた。
ながく続く観光バス。
変化の気配のなかで、
変えたくないものに気がついた。
暮らしがあるから、大森なのだ。
大森らしさを、
守らなくてはいけない。
住民憲章は、町民の決意だった。
あまりにも多くの人が訪れた。
ながく続く観光バス。
変化の気配のなかで、
変えたくないものに気がついた。
暮らしがあるから、大森なのだ。
大森らしさを、
守らなくてはいけない。
住民憲章は、町民の決意だった。
はらはらと、雪がふる。
深い色味の古材を背に、
よりいっそう白く見える。
こんな景色は知らない。
でも心が、なつかしいと呟いた。
ここの冬景色は震える。
それは、寒さだけではなく。
深い色味の古材を背に、
よりいっそう白く見える。
こんな景色は知らない。
でも心が、なつかしいと呟いた。
ここの冬景色は震える。
それは、寒さだけではなく。
冬。
照葉樹林の森は枯れずに、
山にも緑がのこっている。
湿っていて、すこし暗い。
そこで、はっと目を奪われる。
薄暗闇にぽつりと浮く、赤。
冬に咲く薮椿の花。
どこか艶めかしく、
微笑みかけてくるようだった。
照葉樹林の森は枯れずに、
山にも緑がのこっている。
湿っていて、すこし暗い。
そこで、はっと目を奪われる。
薄暗闇にぽつりと浮く、赤。
冬に咲く薮椿の花。
どこか艶めかしく、
微笑みかけてくるようだった。
まちにある鉄の彫刻。
妙に、ひっそりとしている。
作家の方いわく
「鉄は朽ちてこそ完成」なのだそうだ。
きょうも町民お手製アートと一緒に
まちを見守っている。
ゆっくりと、朽ちながら。
妙に、ひっそりとしている。
作家の方いわく
「鉄は朽ちてこそ完成」なのだそうだ。
きょうも町民お手製アートと一緒に
まちを見守っている。
ゆっくりと、朽ちながら。
知らないはずのなつかしさが、知りたかったあたらしさが、
町を歩き、呼吸すると、沁みてくる。
ながいながい月日のなか、
銀の歴史、ひとの願いが巡り、
息づいた。
大森町だけのもの。
ご足労はおかけしますが、
ぜひ訪れてみてください。
「かげ」が瞼の裏にのこるはずです。
この眩しすぎる現代社会で、
その「かげ」はきっと、やさしい。