大森は梅の木が多い。
銀山の鉱夫さんたちが肺をわるくしないよう
マスクのフィルターがわりに
梅の実がつかわれたから。
おもいやりの梅。
いまはこどもたちが梅ジュースにして
お年寄りにプレゼントする。
銀山の鉱夫さんたちが肺をわるくしないよう
マスクのフィルターがわりに
梅の実がつかわれたから。
おもいやりの梅。
いまはこどもたちが梅ジュースにして
お年寄りにプレゼントする。
高台で、ガイドさんは言った。
「あれは商人の家…の、隣が武士」
古民家はその趣で、かつての職業がわかる。
「士農工商の時代。ふつうは隣に無い」
身分を気にしてなかったのかねえ…
そして、ぽつり。
「この町は昔から、のんきなのかなあ」
「あれは商人の家…の、隣が武士」
古民家はその趣で、かつての職業がわかる。
「士農工商の時代。ふつうは隣に無い」
身分を気にしてなかったのかねえ…
そして、ぽつり。
「この町は昔から、のんきなのかなあ」
町をぐるっと囲むのは、
山々と、たくさんの神社仏閣。
時代のきぶんと、
神様のきぶんで生まれたような。
いろんな御姿で、
神のつかいたちが待っています。
さながらアートフェスティバル。
神様って、アーティストなのかも。
山々と、たくさんの神社仏閣。
時代のきぶんと、
神様のきぶんで生まれたような。
いろんな御姿で、
神のつかいたちが待っています。
さながらアートフェスティバル。
神様って、アーティストなのかも。
灯る、街灯。
「夕方からの大森が好き」
という町民は多い。
観光客の波が引き、
ぐっと濃くなる暮らしの色。
おうちに帰ろう、走るこども。
ただよう、晩ご飯のにおい。
日々のなかに、
空色のようなグラデーション。
「夕方からの大森が好き」
という町民は多い。
観光客の波が引き、
ぐっと濃くなる暮らしの色。
おうちに帰ろう、走るこども。
ただよう、晩ご飯のにおい。
日々のなかに、
空色のようなグラデーション。


知りたかったあたらしさが、
町を歩き、呼吸すると、沁みてくる。
ながいながい月日のなか、
銀の歴史、ひとの願いが巡り、
息づいた。
大森町だけのもの。
ご足労はおかけしますが、
ぜひ訪れてみてください。
「かげ」が瞼の裏にのこるはずです。
この眩しすぎる現代社会で、
その「かげ」はきっと、やさしい。