はらはらと、雪がふる。
深い色味の古材を背に、
よりいっそう白く見える。
こんな景色は知らない。
でも心が、なつかしいと呟いた。
ここの冬景色は震える。
それは、寒さだけではなく。
深い色味の古材を背に、
よりいっそう白く見える。
こんな景色は知らない。
でも心が、なつかしいと呟いた。
ここの冬景色は震える。
それは、寒さだけではなく。
リンリン、と鳴る、ランドセルの熊鈴。
一年生も六年生もいっしょに。
子犬がじゃれてるような集団登校。
町の人々は顔を出し
「おはよう」「おかえり」と
わが子のように見守っている。
一年生も六年生もいっしょに。
子犬がじゃれてるような集団登校。
町の人々は顔を出し
「おはよう」「おかえり」と
わが子のように見守っている。
まちにある鉄の彫刻。
妙に、ひっそりとしている。
作家の方いわく
「鉄は朽ちてこそ完成」なのだそうだ。
きょうも町民お手製アートと一緒に
まちを見守っている。
ゆっくりと、朽ちながら。
妙に、ひっそりとしている。
作家の方いわく
「鉄は朽ちてこそ完成」なのだそうだ。
きょうも町民お手製アートと一緒に
まちを見守っている。
ゆっくりと、朽ちながら。
高台で、ガイドさんは言った。
「あれは商人の家…の、隣が武士」
古民家はその趣で、かつての職業がわかる。
「士農工商の時代。ふつうは隣に無い」
身分を気にしてなかったのかねえ…
そして、ぽつり。
「この町は昔から、のんきなのかなあ」
「あれは商人の家…の、隣が武士」
古民家はその趣で、かつての職業がわかる。
「士農工商の時代。ふつうは隣に無い」
身分を気にしてなかったのかねえ…
そして、ぽつり。
「この町は昔から、のんきなのかなあ」
知らないはずのなつかしさが、知りたかったあたらしさが、
町を歩き、呼吸すると、沁みてくる。
ながいながい月日のなか、
銀の歴史、ひとの願いが巡り、
息づいた。
大森町だけのもの。
ご足労はおかけしますが、
ぜひ訪れてみてください。
「かげ」が瞼の裏にのこるはずです。
この眩しすぎる現代社会で、
その「かげ」はきっと、やさしい。